夜にも飲める?日本茶と睡眠の関係を科学的に解説
2025-08-15・健康栄養日本茶睡眠テアニン
はじめに
「夜にお茶を飲んだら眠れなくなった」という経験はありませんか?
実は日本茶には種類によってカフェイン量が大きく異なり、睡眠に悪影響を与えないお茶も存在します。
本記事では、睡眠と日本茶の関係について、科学的な根拠に基づいて詳しく解説します。
日本茶に含まれるカフェイン量の違い
| 日本茶の種類 | カフェイン量(100mlあたり) | おすすめの時間帯 | |-------------|------------------------------|------------------| | 玉露 | 約120mg | 朝〜昼 | | 煎茶 | 約20mg | 朝〜夕 | | ほうじ茶 | 約10mg未満 | 夜でもOK | | 番茶 | 約10mg未満 | 夜でもOK | | 玄米茶 | 約10mg未満 | 夜でもOK |
出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より
✅ ポイント:
- 玉露・抹茶などの上級茶はカフェインが非常に多いため、就寝前は避けましょう
- 逆に**焙煎された「ほうじ茶」「番茶」**などはカフェインが少なく、夜のお供にもぴったり
テアニンの睡眠改善効果
緑茶に含まれる「テアニン」には、リラックス状態を高めるα波を増加させる効果があります。
この作用により、就寝前に穏やかな気分へと導いてくれるのです。
✅ 科学的根拠:
- L-テアニン200mgを摂取した被験者で、寝つきの改善と睡眠の質の向上が確認された
(出典:Yokogoshi H et al. (1998), Biosci Biotechnol Biochem.)
夜におすすめの飲み方
- 温度:60℃〜70℃のお湯で淹れることで、テアニンを多く抽出
- 茶葉選び:「ほうじ茶」「玄米茶」「番茶」を選びましょう
- 飲むタイミング:就寝の30分〜1時間前がおすすめ
まとめ
- カフェインの摂取量を意識すれば、夜でも日本茶を楽しめます
- 焙煎茶(ほうじ茶・番茶など)はカフェインが少なく、睡眠を妨げません
- テアニンはリラックス作用があり、むしろ快眠の助けになる可能性があります
出典
- 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
- Yokogoshi H et al. (1998). "Effect of L-theanine on brain monoamines and striatal dopamine release in conscious rats." Biosci Biotechnol Biochem.