
日本茶と健康 ― 免疫力を支える成分
2025-09-22・日本茶免疫力健康効果成分
はじめに
風邪をひきやすい季節や体調を崩しやすい時期に、
「日本茶を飲むといい」と耳にしたことはありませんか?
実は日本茶には、免疫力を支えるさまざまな成分 が含まれています。
本記事では、日本茶に含まれる代表的な免疫サポート成分と、
日常生活にどう取り入れれば効果的かを解説します。

1. カテキン ― 抗菌・抗ウイルス作用
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日本茶の渋味成分である カテキン は、
細菌やウイルスの働きを抑制することが研究で報告されています。 -
特に エピガロカテキンガレート(EGCG) は、
抗酸化作用に加えて、免疫細胞のバランスを整える働きが注目されています。 -
うがいや食後のお茶は、口腔内の雑菌増加を抑える効果も期待できます。
2. ビタミンC ― 抗酸化と抵抗力強化
- 日本茶(特に煎茶や抹茶)にはビタミンCが豊富に含まれています。
- ビタミンCは免疫細胞の働きを助け、風邪予防や疲労回復に有効。
- 熱に弱い成分ですが、日本茶は抽出温度が比較的低いため壊れにくいのも特徴です。
👉 抹茶は茶葉をまるごと摂取するため、効率よくビタミンCを取り入れられます。
3. テアニン ― ストレス軽減と免疫調整
- テアニンはお茶特有のアミノ酸で、リラックス効果が知られています。
- 自律神経のバランスを整えることで、免疫機能を間接的にサポート。
- 「ストレスが多いと免疫力が下がる」と言われますが、
テアニンを含む日本茶はその弱点を補う役割を果たします。
4. カフェイン ― 適度な刺激と体温維持
- カフェインは覚醒作用で有名ですが、適量なら免疫にもプラス。
- 血流を促し、体温を保つことで免疫機能を高める効果が期待されます。
- 飲み過ぎは逆効果なので、1日2〜3杯を目安に。
5. 免疫力を高める飲み方の工夫
- こまめに飲む:1回で大量に飲むより、少量を数回に分けるほうが効果的。
- 茶種を使い分ける:抹茶でビタミンCを、煎茶でカテキンを、玉露でテアニンを。
- 生活リズムに合わせる:朝は煎茶でシャキッと、夜はほうじ茶でリラックス。
6. 試験対策ポイント
- 「カテキン=抗菌・抗ウイルス」
- 「ビタミンC=免疫細胞サポート」
- 「テアニン=ストレス軽減」
- 「カフェイン=体温維持」
これらの知識は日本茶インストラクター試験でも頻出の領域です。
まとめ
- 日本茶は、カテキン・ビタミンC・テアニン・カフェインなど、免疫を支える成分を豊富に含む。
- 日常的に飲むことで、風邪や疲労から体を守る助けとなる。
- 茶種や飲むタイミングを工夫すれば、効果をさらに引き出せる。
日々の一杯が、あなたの健康を静かに支えてくれます。
参考文献
- 日本茶業中央会『日本茶の事典』
- 農林水産省「お茶と健康」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「免疫と栄養」