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日本茶の二煎目・三煎目 ― 味の変化と楽しみ方

日本茶の二煎目・三煎目 ― 味の変化と楽しみ方

2025-09-21日本茶二煎目三煎目淹れ方味の違い

はじめに

「お茶は一度淹れたら終わり」
そう思っていませんか?

実は日本茶は、二煎目、三煎目と続けて淹れても十分美味しい のです。

しかも一煎目とは違った味や香りが楽しめ、
飲み方の幅がぐっと広がります。


1. 一煎目と二煎目の違い

一煎目

  • 低めの温度(煎茶なら70〜80℃、玉露は50〜60℃)でじっくり抽出
  • テアニン(旨味)が多く出て、まろやかな甘味が楽しめる

二煎目

  • 茶葉が開いているため、短時間で成分が出やすい
  • 高めの温度でもOK(煎茶なら80〜90℃)
  • 渋味(カテキン)やカフェインが加わり、すっきりとした後味に

👉 「一煎目は甘く、二煎目は爽やかに」という違いを覚えておきましょう。


2. 三煎目以降の楽しみ方

  • 抽出時間をさらに短く(10〜20秒ほど)
  • 渋味は控えめで、軽やかな風味に
  • ほうじ茶や番茶は三煎目でも香ばしさが持続する

三煎目以降は「食後のお口直し」や「水分補給」として気軽に楽しむのがおすすめです。


3. 成分の変化

  • テアニン(旨味) → 一煎目で多く抽出される
  • カテキン(渋味) → 二煎目以降で増える
  • カフェイン → 温度が高いほど溶け出しやすい

👉 試験的に覚えるなら「一煎目は旨味、二煎目は渋味」がキーワードです。


4. 美味しく淹れるコツ

  • 一煎目は丁寧に、二煎目は短時間で
  • 二煎目以降はお湯の温度を上げてもOK
  • 急須に残ったお湯は必ず切りきる(渋味の原因になる)
  • 最後まで淹れきれば、茶葉のポテンシャルをしっかり引き出せる

5. 試験対策ポイント

  • 「一煎目=低温・長時間、旨味」
  • 「二煎目=高温・短時間、渋味」
  • 「残り湯を切る」ことの重要性

これは日本茶インストラクター試験で頻出です。


まとめ

  • 日本茶は二煎目、三煎目まで美味しく楽しめる
  • 一煎目は旨味、二煎目は渋味、三煎目は軽やかさが特徴
  • お湯の温度と時間を調整することで味わいが変化
  • 茶葉を無駄なく最後まで使い切ることで、日本茶の魅力を存分に味わえる

「一煎目から三煎目まで」変化を感じながら飲むと、
お茶時間はもっと楽しくなります。


参考文献

  • 日本茶業中央会『日本茶の事典』
  • 農林水産省「おいしい日本茶のいれ方」
  • 静岡県茶業研究センター 報告