日本茶の淹れ方の基本(温度・時間・茶葉量のバランス)
2025-08-23・日本茶煎茶玉露抹茶茶文化
導入
日本茶を美味しく淹れるためには、茶葉の質だけでなく「淹れ方」も大切です。
特にお湯の温度・抽出時間・茶葉の量は、味わいや香りを大きく左右します。
今回は、日本茶の基本的な淹れ方と、種類ごとのポイントについて解説します。
1. お湯の温度の重要性
お湯の温度は茶葉の種類によって最適値が異なります。
- 煎茶:70〜80℃ → 甘味と渋味のバランスを楽しむ
- 玉露:50〜60℃ → 旨味を最大限に引き出す
- ほうじ茶:90〜100℃ → 香ばしさを際立たせる
- 抹茶:80℃前後 → ダマにならずまろやかに点てやすい
温度が高すぎると渋味が強くなり、低すぎると旨味が十分に抽出されません。
2. 抽出時間の目安
茶葉をお湯に浸す時間も味を決める大切な要素です。
- 煎茶:1分〜1分30秒
- 玉露:2分〜3分
- ほうじ茶:30秒程度(短時間で香りを引き出す)
- 抹茶:抽出ではなく茶筅で点てるため時間調整は不要
短すぎると味が薄く、長すぎると渋味が強調されます。
3. 茶葉の量と水の割合
茶葉の量は茶の種類や飲む人数に応じて調整します。
- 煎茶:1人分 約3g(湯量約60ml)
- 玉露:1人分 約3g(湯量約30ml)
- ほうじ茶:1人分 約3g(湯量約100ml)
- 抹茶:茶杓2杯(約2g)に湯60mlが目安
茶葉の量が少なすぎると薄く、多すぎると雑味が出やすくなります。
まとめ
日本茶を美味しく楽しむには、
- お湯の温度
- 抽出時間
- 茶葉の量
この3つのバランスを意識することが大切です。
基本を押さえた上で、自分の好みに合わせて微調整することで、より豊かな日本茶の世界を楽しめます。