カフェインと覚醒効果|日本茶の集中力アップの秘密
2025-08-10・日本茶健康カフェイン集中力成分
日本茶を飲むと、ほっと一息つきながらも頭が冴える──そんな経験はありませんか?
その秘密は「カフェイン」にあります。
カフェインとは?
カフェインは天然のアルカロイドの一種で、中枢神経を刺激して眠気を抑え、集中力を高めます。
緑茶、コーヒー、紅茶、カカオなどに含まれますが、日本茶の場合はカフェイン量や作用の出方が特徴的です。
カフェインの覚醒作用
カフェインは脳内で眠気のもととなる「アデノシン」という物質の働きを阻害します。
これにより神経活動が活発になり、注意力や反応速度が向上します。
日本茶のカフェイン量(100mlあたりの目安):
- 玉露:約160mg(抽出条件による)
- 煎茶:約20mg
- 抹茶:約30〜40mg
コーヒーとの違い
日本茶にはカフェインの作用を穏やかにする「テアニン」というアミノ酸が含まれています。
このため、コーヒーのような急激な覚醒ではなく、持続的でマイルドな集中力アップが期待できます。
上手な摂取方法
- 朝や昼の作業前に1〜2杯
- 夜遅くの摂取は睡眠に影響するため控える
- 玉露や抹茶はカフェインが多いため量に注意
まとめ:カフェインとテアニンの相乗効果
日本茶はカフェインによる覚醒作用と、テアニンのリラックス効果をあわせ持つ「集中と癒やしの飲み物」です。
上手に取り入れて日常のパフォーマンスを高めましょう。
出典
- Fredholm, B. B., et al. (1999). Actions of caffeine in the brain with special reference to factors that contribute to its widespread use. Pharmacological Reviews, 51(1), 83–133.
- Camfield, D. A., et al. (2014). The effects of tea constituents on cognition and mood: a systematic review. Nutritional Neuroscience, 17(3), 73–83.