日本茶と血糖値の関係|食後の健康習慣におすすめ
2025-08-10・日本茶健康血糖値カテキン生活習慣病予防
近年、日本茶の健康効果として注目されているのが「血糖値の上昇抑制」です。
特に食後の血糖値スパイク(急激な上昇)は、糖尿病や生活習慣病のリスク要因とされています。
日本茶と血糖値抑制の関係
1. カテキンの働き
日本茶に豊富に含まれる「エピガロカテキンガレート(EGCG)」は、糖の吸収を遅らせる作用があります。
小腸での消化酵素(α-グルコシダーゼ)の働きを阻害することで、食後の血糖値上昇を緩やかにします。
2. 食物繊維のサポート
粉末茶や抹茶には茶葉を丸ごと摂取できるため、水溶性・不溶性の食物繊維を同時に摂れます。
これも糖の吸収スピードを抑える助けになります。
3. 飲むタイミング
- 食事と一緒、または食後30分以内に飲むのがおすすめ
- 甘いお菓子と一緒に飲む場合も血糖値の急上昇を防ぎやすい
効果を高める工夫
- 高カテキン茶(煎茶、玉露、粉末緑茶など)を選ぶ
- 高温で淹れるとカテキンの抽出量が増える
- 継続的に摂取することで効果を維持
まとめ
日本茶はカテキンと食物繊維のダブル効果で、食後の血糖値上昇を抑える健康習慣になります。
日常的に取り入れることで、生活習慣病の予防にもつながります。
出典
- Hara, Y., et al. (2011). Green tea catechins and glucose metabolism. Journal of Nutritional Biochemistry, 22(8), 609–617.
- Iso, H., et al. (2006). The relationship between green tea and type 2 diabetes risk. Annals of Internal Medicine, 144(8), 554–562.