カテキンと抗酸化作用|日本茶の健康パワーの核心
2025-08-09・日本茶健康カテキン抗酸化作用成分
日本茶の苦味や渋味のもとであり、健康効果の中心成分でもあるのが「カテキン」です。
カテキンはポリフェノールの一種で、体を酸化から守る働きを持っています。
カテキンとは?
カテキンは緑茶に豊富に含まれるポリフェノールで、特に煎茶や玉露、抹茶に多く含まれます。
代表的なのは「エピガロカテキンガレート(EGCG)」で、強力な抗酸化作用を持ちます。
抗酸化作用の仕組み
私たちの体は日常生活の中で酸化ストレスにさらされています。
紫外線、ストレス、喫煙、大気汚染などによって発生する「活性酸素」は、細胞を傷つけ老化や病気の原因になります。
カテキンはこの活性酸素を中和し、以下のような健康効果を発揮します:
- 老化の抑制
- 生活習慣病(動脈硬化、糖尿病)の予防
- 免疫力のサポート
カテキンと免疫力
カテキンは抗酸化作用だけでなく、抗菌・抗ウイルス作用も持っています。
風邪やインフルエンザの予防に効果的とされ、お茶うがいの習慣が推奨される理由もここにあります。
摂取のポイント
- 煎茶を70〜80℃で淹れるとカテキンが豊富に抽出されます
- 高温(90℃以上)だとより多く抽出されますが、渋味も強くなるため好みに合わせて調整
- 1日3〜5杯程度を継続的に飲むのがおすすめです
まとめ:カテキンは日常の健康習慣に
毎日の食生活に日本茶を取り入れることで、自然な形で抗酸化物質を補給できます。
カテキンの力を借りて、体の内側から健康を守りましょう。
出典
- Nanjo, F., et al. (1996). Antioxidative effects of tea catechins on lipid peroxidation. Biological & Pharmaceutical Bulletin, 19(4), 623-626.
- Fujiki, H., et al. (2002). Cancer prevention with green tea polyphenols. Seminars in Cancer Biology, 12(5), 347-356.