日本茶の種類と特徴を徹底解説|煎茶・玉露・抹茶・ほうじ茶・番茶の違い
2025-08-02・日本茶種類特徴煎茶抹茶玉露ほうじ茶番茶
日本茶と一口に言っても、その種類や味わいは実に多様です。
もっとも一般的な煎茶から、高級茶の玉露、香ばしいほうじ茶、抹茶まで、それぞれの魅力は異なります【1】。
この記事では、日本茶の代表的な種類と特徴をわかりやすく解説します。
煎茶(せんちゃ)
特徴:日本で最もポピュラーな緑茶。爽やかな香りとほどよい渋み、旨味のバランスが魅力。
製法:蒸した茶葉を揉み、乾燥させる。
おすすめの飲み方:70〜80℃のお湯で淹れると甘味と渋味のバランスが取れる。
玉露(ぎょくろ)
特徴:栽培時に20日程度、茶園を覆って日光を遮る「被覆栽培」を行う。旨味成分テアニンが豊富で、まろやかな甘味と旨味が際立つ【2】。
製法:被覆栽培後、煎茶と同様に製造。
おすすめの飲み方:50〜60℃の低温でじっくり淹れると旨味が最大限引き出せる。
抹茶(まっちゃ)
特徴:碾茶(てんちゃ)を石臼で挽いた粉末茶。点てて飲むほか、スイーツやラテにも利用される。
製法:被覆栽培で育てた茶葉を蒸し、葉脈を取り除き、石臼で粉末にする【3】。
おすすめの飲み方:茶筅で泡立てるように点てる。お菓子との相性も抜群。
ほうじ茶
特徴:煎茶や番茶を強火で焙じた香ばしい香りが特徴。カフェインが少なく、夜でも飲みやすい。
製法:既存の茶葉を焙煎することで香ばしさを引き出す【4】。
おすすめの飲み方:熱湯(90〜100℃)で香りを楽しむ。
番茶(ばんちゃ)
特徴:成長した茶葉や茎を使った庶民的なお茶。渋みが少なく、さっぱりした味わい。
製法:煎茶と同様だが、大きく育った葉を使用。
おすすめの飲み方:熱湯でさっと抽出し、日常的に飲むのに適している。
その他の日本茶
- 玄米茶:煎茶や番茶に炒った玄米を加えた香ばしいお茶。
- 茎茶(棒茶):玉露や煎茶の茎部分を使用。甘味があり軽やかな味わい。
- 深蒸し煎茶:蒸し時間を長くし、濃い緑色とまろやかな味わいが特徴。
まとめ
- 煎茶:バランスの良い味と香り。おすすめ温度は70〜80℃。
- 玉露:旨味が強く甘い高級茶。おすすめ温度は50〜60℃でじっくり。
- 抹茶:粉末茶。旨味とコクがあり、茶筅で点てる。
- ほうじ茶:香ばしくカフェイン少なめ。90〜100℃の熱湯が合う。
- 番茶:さっぱりとした日常茶。熱湯でさっと淹れるのが良い。
- 玄米茶:香ばしい玄米とお茶のブレンド。食事中にも最適。
- 茎茶(棒茶):軽やかで甘味のある茎部分のお茶。
- 深蒸し煎茶:濃い緑色とまろやかな味わいが特徴。
出典
- 農林水産省「日本茶の種類と特徴」https://www.maff.go.jp/
- 日本茶業中央会「玉露の栽培方法と特徴」
- 京都府茶業研究所「抹茶の製造工程」
- 静岡県茶業研究センター「ほうじ茶の製造と香りの科学」