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日本茶の成分と健康効果とは?カテキン・テアニン・カフェインをやさしく解説

2025-07-31

日本茶には、他の飲み物にはない健康成分がたっぷり含まれています。 特に最近では「カテキン」や「テアニン」といった名前を耳にすることも増えてきました。

でも、それらの成分が実際にどのような働きをしているのか、詳しく知っていますか? この記事では、日本茶に含まれる代表的な成分と、それぞれがもたらす健康効果をやさしくご紹介します。


カテキン:抗酸化作用で生活習慣病予防に注目

カテキンは、緑茶に多く含まれるポリフェノールの一種で、渋みの元となる成分です。

主な効果

  • 強力な抗酸化作用:体のサビを防ぐ(=老化やがんの原因になる活性酸素を抑える)
  • コレステロール低下:悪玉コレステロール(LDL)の抑制に役立つ
  • 抗菌作用:虫歯やインフルエンザ予防にも効果が期待される

特に注目すべきは、カテキンの中でもエピガロカテキンガレート(EGCG)と呼ばれる成分です。 EGCGはカテキンの中でも最も強い抗酸化作用を持つとされ、免疫機能の調整脂肪燃焼促進、さらには抗がん作用まで幅広い効果が報告されています。

近年では、EGCGをサプリメントや機能性表示食品に応用する動きもあり、 「お茶を飲むだけで健康に良い」とされる根拠の多くは、このEGCGの働きによるものです。


テアニン:リラックス成分の代表格

テアニンは、お茶特有のアミノ酸で、旨味や甘味のもとになります。

主な効果

  • リラックス効果:脳のα波を増加させ、ストレスを和らげる
  • 集中力アップ:カフェインとの相乗効果で、覚醒と安定のバランスが取れる
  • 睡眠の質向上:寝つきやすく、深い眠りに導くとされる

特に、玉露や抹茶などの被覆栽培茶に多く含まれています。 夜に飲むお茶を選ぶなら、テアニンが豊富なタイプがオススメです。


カフェイン:覚醒作用のある天然成分

コーヒーで有名なカフェインですが、実は日本茶にもカフェインは含まれています

主な効果

  • 覚醒・集中力の向上:脳を刺激して眠気を抑える
  • 利尿作用:体内の老廃物を排出する働きがある

カフェインの含有量は茶の種類によって異なり、

| 茶の種類 | カフェイン量(100mlあたり) | | ------- | ---------------- | | 玉露 | 約160mg(非常に多い) | | 煎茶 | 約20mg | | 番茶・ほうじ茶 | 5〜10mg(控えめ) |

寝る前はほうじ茶・番茶などカフェイン少なめのお茶が安心です。


その他の成分:健康を支える名脇役たち

日本茶には、他にも以下のような成分が含まれています:

  • ビタミンC:抗酸化、風邪予防、美肌効果
  • フッ素:歯の再石灰化を促進(虫歯予防)
  • サポニン:免疫力の維持や脂質代謝サポート
  • クロロフィル:デトックス作用、消臭効果

飲むだけで、これだけの成分を一度に摂れる飲み物は、意外と少ないのです。


まとめ:毎日の一杯が、未来の健康をつくる

日本茶は、ただの「飲み物」ではなく、身体と心を整える天然の健康パートナーです。 カテキン・テアニン・カフェイン、それぞれの特性を理解して、飲むタイミングや種類を使い分けてみてください。

次回は、「味覚・香り・水」──つまり“お茶の美味しさ”について、もう少し深く掘り下げていきます。